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皆様、こんにちは。
日旅マレーシア ソリューションビジネスセンター(以下、NTA MSBC)です。
毎月弊センターより、マレーシア現地最新情報や、NTA MSBCでの取り組みについてご紹介いたします。
NTA MSBCでは何ができる?その16:サツマイモ
温暖作物であるサツマイモ(マレー語でKeledek)は、マレーシアでもペラ、セランゴール、クランタン、トレンガヌ各州で栽培されており、2017年の収穫量は4万1,244トンに達しています。
マレーシア国内産のサツマイモ品種は紫イモ系の「A1」、「A2」、「A3」や白い皮の「WH」、「VA」などがあり、味わいは甘み少ないホクホク系で、日本のサツマイモのような高い糖度やねっとり感はありません。
写真下: 主な国内栽培品種
■そのまま食べるより菓子などに加工
糖度が低いためか日本のようにそのまま焼き芋のようにして食べるより、ぶつ切りにしてココナッツミルクやシロップで煮たり、つぶしてペースト状にして蒸しパンなどの菓子類の材料として使うことが多いようです。
写真下:クイ・クリア(Kuih Keria)というドーナッツ様の揚げ菓子
写真下はブブ・チャチャ(Bubur Cha-Cha)というココナッツミルクに果物を入れたマレー風デザート。
写真下は紫イモを使った国内メーカーのポテトチップス。
なおウベ(Ube)などと呼ばれる見かけが紫イモに似ているもののまったく別種の植物であるヤマノイモ科のイモもポピュラーで、サツマイモと同様にシロップで煮たりケーキなどに混ぜたりして食されています。
■輸入が多数派、インドネシアやベトナムなど
国内で栽培しているとはいえ、マレーシアでの生産量は日本(2019 年で約75 万トン)の10 分の1以下であり、人口は日本の4 分の1 であることから国内需要の多くを輸入に頼っています。多くがインドネシア、ベトナム、タイ、中国、オーストラリアから輸入されています。
写真下は輸入量の多いベトナム産で、価格は100g0.93リンギ程度と安いです。日本の品種と謳っていますが、ホクホク系で糖度は低めです。
写真下はインドネシア産で、オーガニックを謳っています。価格は100g 2リンギ程。
写真下はタイ産のオーガニック・サツマイモ。価格は100g 3リンギ程。
■日本産も進出、”焼き芋”で売り込む
日本産農作物の輸出促進の動きが全国的に広がった数年前には、農協や食品輸出業者による日本産サツマイモを輸入する動きが活発化。茨城県産の「ベニアズマ」と「ベニハルカ」などのテスト販売が成功すると、様々な日本産サツマイモ品種が入ってくるようになりました。
マレーシアでは元々焼き芋という食べ方はありませんが、サツマイモ、特に糖度が高い日本産サツマイモを最もシンプルかつ最も美味しく食べる方法である「石焼き」という調理法を用いて紹介する意図の下に、日系スーパーマーケットなどあちこちに焼き芋を販売するコーナーが設置されました。
写真下:イオンの焼き芋販売ワゴン
写真下:ドンキホーテの海外ブランド「ドンドン・ドンキ」の店内に置かれている焼き芋販売ワゴン
「ドンドン・ドンキ」では店外に焼き芋用のアウトレットまで設置して、販売に力を入れています。
ただ価格が高いことなどから、当初ラインナップされていた「ベニハルカ」、「安納芋」、「シルクスイート」、「さつま金時」、「紫芋」の5 種類から、今では「ベニハルカ」だけになっているようです。
写真下は伊勢丹デパート食品フロアに置かれている焼き芋販売ワゴン。千葉県産「ベニハルカ」が売られています。
■日本産焼き芋のブームは下火
残念ながら焼き芋販売のブームは一段落しており、専用販売ワゴンの設置場所や設置台数は減り、取り扱い品種も減っています。理由としては日本産サツマイモがそもそも高いこと、「焼き芋」という食べ方の良さをマレーシア人がよく知らないこと、「ただ焼いただけなのになぜ高い」という意識が働いていることが考えられます。
ブームは下火となったとはいえ、販売側の努力もあって日本産サツマイモを使った焼き芋の美味しさはある程度認知はされており、長期保存が可能な焼き芋スナックがドンドン・ドンキやイオンで売られています。
■日本産サツマイモの将来性は?
マレーシア国産のサツマイモ、日本以外の国から来ているサツマイモは日本産に比べて甘くありませんし、ねっとり感は日本産品種のみがもつ特徴です。マレー人、華人、インド系共に甘いものは好きなので、日本産サツマイモの強い甘みは受ける可能性はあり、国民所得が上昇しているマレーシアでは将来性はあると思われます。
ただ上記のように日本品種の海外産サツマイモが「悪貨は良貨を駆逐する」ように市場を占めてしまう可能性があり、ひいては日本産サツマイモのブランド力を毀損することが懸念されます。
豪州産和牛が「WAGYU」として本家「和牛」を上回るスピードで市場を拡大していったことから分かるように、今後は本場の日本産サツマイモの良さを周知していく一方で海外産「日本品種サツマイモ」対策もぬかりなく打っていくことが重要になるでしょう。
NTA MSBC活動レポート:マレーシア語学研修のご提案
今月はマレーシアにおける語学研修プランの造成をテーマに、ペナン島で現地視察を実施いたしました!
🏫 訪問先①:マレーシア現地大学(DISTED College)
ペナン島の世界遺産の街・ジョージタウンに位置する私立大学。Cambridge A-LevelやSouth Australian Certificate of Education (SACEi)などの大学入学前コースや様々なディプロマ(準学士)・ディグリー(学士)プログラムなどを提供しています。
🦧 訪問先②:Bukit Merah Orang Utan Island Foundation
Bukit Merah Orang Utan Foundationは、マレーシア・ペラ州に位置する、オランウータンの保護およびリハビリテーションを目的とした非営利団体です。オランウータンの保護活動に加えて、その生態や保護の重要性について学べる教育プログラムも実施しています。また、自然環境の中でオランウータンの暮らしを間近に観察できる「オランウータン島(Orang Utan Island)」を運営し、体験型のアクティビティも提供しています。
現在、多くの学校関係者様や留学エージェント様より、夏の留学シーズンに向けて、他国と比較して費用を抑えられるマレーシアでの研修プランについてのご相談をいただいております。
こうしたニーズを受け、世界遺産の街ジョージタウンを有し、マレーシア屈指のリゾート地としても知られるペナン島での語学研修パッケージを、各担当者様とともに企画・造成を進めております。
円安の影響もあり、他国と比較した際の圧倒的なコストパフォーマンスに注目が集まりがちなマレーシアですが、クアラルンプールのような発展した都市部での体験や、豊かな自然環境の中を活かしたアクティビティ、ペナン島に代表される歴史情緒あふれる風光明媚な街での観光など、多様な楽しみ方ができる点も大きな魅力です。
なお、企画段階では、ご要望に応じて弊社スタッフが現地の語学学校や大学を実際に訪問し、現地での調査・視察を行うことも可能です。
どのようなご質問でも、お気軽にお問い合わせください。