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皆様、こんにちは。
日旅マレーシア ソリューションビジネスセンター(以下、NTA MSBC)です。
毎月弊センターより、マレーシア現地最新情報や、NTA MSBCでの取り組みについてご紹介いたします。
1. NTA MSBCでは何ができる?その25:現地事情調査:各州の特徴と魅力発信【セランゴール州編 — 後編】
マレーシアは2026年の大型観光キャンペーン「Visit Malaysia 2026」を控え、アジアの観光・教育拠点としての注目度が高まっています。
こうした動きの中心的な役割を担っているのが、首都クアラルンプールを取り囲むセランゴール州(Selangor)です。同州はマレーシア最大の人口を抱える州であり、行政・商業・教育・産業が集積する「首都圏の中核」として発展を続け、国家経済を支える重要な地域となっています。
前月のレポートでは、セランゴール州のクアラルンプール近郊エリア(Ulu Klang、Hulu Langat、Serdang、Puchong、Subang、Shah Alam、Selayang、Gombak)を取り上げ、各地区のおすすめ訪問先をご紹介しました。
一般的に観光ではクアラルンプール近郊エリアが訪れられることが多い一方で、セランゴール州の郊外エリアにも多様な魅力が広がっています。そこで今月のレポートでは、郊外エリアを中心に、一度は訪れていただきたい主要スポットをご紹介させていただきます。
| 今月の特集 「現地事情調査:各州の特徴と魅力発信【セランゴール州編 — 後編】」 |
■ 先月からのおさらい:地域の基本構造を知る
セランゴール州(Selangor)は、マレーシア13州のうち最も人口が多く、首都クアラルンプールを取り囲む形で位置する州です。政治的中心がクアラルンプール、行政機能がプトラジャヤ、そして経済・教育・産業の中心がセランゴール州に集約されており、マレーシア発展の原動力を担う首都圏の母体といえる地域です。


Photo by: Visit Selangor
◎ 人口・面積
・ 面積約8,100㎢(日本の広島県よりやや小さい規模)
・ 人口は約699万人(2020年国勢調査時点)で国内最多
・ 若年・労働世代(20~49歳)が全体の67%近くを占め、活力ある労働市場を形成
・ 首都クアラルンプールへの通勤圏も広く、昼夜で人口動態が大きく変化する都市構造が特徴
◎ 民族構造
・ ブミプトラ(マレー系含む) 約60%、中華系約27%、インド系約11%、その他0.8%
・ 産業都市・工業団地が多く、外資系・国内移住者の受け入れが進むため、クアラルンプール以上に多様な生活・信仰スタイルが共存
・ 地域ごとに民族構成の特色が異なり、食文化・宗教施設・商業形態にも地域性が見られる
◎ 宗教構造
・ イスラム教が61%近くを占める一方で、仏教、ヒンズー教、キリスト教の信徒も多い
・ 特にクラン地区ではヒンズー寺院、ペタリンジャヤでは仏教寺院、シャーアラムでは国立モスクなど、信仰の多様性が街の文化に深く根付いている
◎ 使用言語
・ 公用語はマレー語
・ 中華系は中国語(マンダリン・広東語など)、インド系はタミル語を併用
・ ビジネス、教育、公共機関では英語が広く使われ、都市部ではほぼ全ての施設で英語対応が可能
・ 近年は外国人労働者の増加により、ネパール語、インドネシア語、ビルマ語、ベンガル語なども耳にする多言語環境
◎ 気候
・ 熱帯雨林気候で年間を通じて高温多湿(平均30~33℃前後)
・ 乾季(3~9月)と雨季(10~12月)に分かれるが、降水量はどの月もそれなりにあり、完全に乾燥する時期はほぼない
・ 夕方から夜にかけてのスコールが多く、屋外イベントや移動には天候変化への配慮が必要
◎ 交通・アクセス
・ クアラルンプール国際空港(KLIA)を擁し、航空・鉄道・高速道路のハブ州
・鉄道(KTM・LRT・MRT)がクアラルンプール方面と州内主要地域を結び、車社会でありながら公共交通網の整備も進展中
・ KLIA Ekspresにより首都クアラルンプールの中心駅KLセントラルまで最短28分
・ 高速道路網が発達し、クアラルンプール、ペナン、ジョホールなど各方面への移動も容易
◎ 経済・産業構造
・ マレーシア最大の経済圏であり、州内総生産は全国の約4分の1を占める
・ 経済構造はサービス業(約6割)と製造業(約3割)を二本柱とし、商業・物流・教育・不動産開発などがバランスよく発展
・ クラン港(Port Klang)はマレーシア最大の国際貿易港であり、全国の海上輸送の中核を担う重要拠点。輸出入の多くがここを経由しており、ASEAN地域の主要港としても位置づけられる
・ ペタリンジャヤやスバンジャヤには多国籍企業の地域拠点、商業施設、研究開発拠点が集まり、首都クアラルンプールに次ぐ経済圏を形成
■ おすすめ観光先・訪問先10選
セランゴール州は首都クアラルンプールを取り囲むように東西南北に広がり、地域ごとに特色ある観光スポットが点在しています。前月はクアラルンプール近郊エリアを中心にご紹介しましたが、今月は郊外エリア(Hulu Selangor、Klang、Kuala Langat、Kuala Selangor、Sabak Bernam、Sepang)に焦点を当て、一度は訪れてみたいおすすめのスポットをご紹介いたします!
◆ Hulu Selangor(フル セランゴール)
(1) Chiling Waterfall (チリン滝)


Photo by: Selangor.travel
所在地: 44000 Kuala Kubu Bharu, Selangor
セランゴール州立公園内に位置する滝で、澄んだ滝つぼと豊かな水量を特徴とし、州内でも特に美しい滝として知られています。登山口から滝までは複数の浅瀬や小川を渡りながら進むルートとなっており、渓流や森林の景観を楽しみながら約1時間ほど歩く必要があります。都市部からアクセスしやすい地点でありながら、本格的な自然アクティビティを体験できるスポットです。
💡豆知識:
当滝はセランゴール州水産局が管理する水産研究区域に指定されており、平日(月〜木)は調査のため閉鎖されています。観光利用が可能なのは金〜日および祝日のみとなります。また大雨の後などは増水により閉鎖される場合があるため、訪問前に最新情報の確認が必須です。
⚠️注意事項:
増水時や雨季には遊歩ルートが閉鎖されることがあります。足元は濡れた岩場や浅瀬が多いため滑りにくい靴が望ましく、飲料水や軽食は事前準備がおすすめです。
◆ Klang(クラン)
(2) Little India Klang (リトルインディア・クラン)

Photo by: Economy Traveller
所在地:Jalan Tengku Kelana, Kawasan 1, 41000 Klang, Selangor
クラン中心部に位置する「Little India(リトルインディア)」は、インド系文化が色濃く残る商業エリアです。メインストリートであるジャラン・トゥンク・ケラナ(Jalan Tengku Kelana)沿いには、伝統衣装やスパイス、アクセサリー、インド菓子などを扱う専門店や屋台が立ち並び、観光客や地元客で賑わっています。通りを歩くだけでもカラフルな商店の装飾と香辛料の香りが漂い、五感でインド文化を感じられるスポットです。飲食店ではバナナリーフカレーや南インド料理など本格的なインド料理も楽しめます。
💡豆知識:
アジア系移民と湾岸労働を背景に形成された歴史を持ち、現在も祝祭日には花飾りやサリーをまとった人々が集い、街路の装飾も色鮮やかになります。
⚠️注意事項:
歩行者天国ではなく通常の道路でもあるため、車両やバイクの通行に注意が必要です。また、観光客が多いエリアではスリなどの軽犯罪の報告もあるため、貴重品は体の前で管理すると安心です。
(3) Pulau Ketam (プラウ・ケタム / カニの島)

Photo by: Pelago
所在地:Sungai Lima Pulau Ketam, 42940 Klang, Selangor
プラウ・ケタムはクラン沖に浮かぶ漁村の島で、潮間帯に高床式住宅や商店が並ぶ独特の集落景観が魅力です。島内は車両がなく、徒歩やレンタル自転車、スクーターでゆったり巡ることができます。海産物を扱う食堂や市場が点在し、地元の方の暮らしや漁業文化を身近に感じられるこじんまりとした島で、クアラルンプールや周辺都市からフェリーで日帰り訪問が可能なため、週末観光の目的地として人気です。
💡豆知識:
「Ketam」はマレー語で「カニ」を意味します。潮が引いた干潮時には泥地が現れ、カニが多く出没することからこの名称が付いたとされています。
⚠️注意事項:
島内は日陰が少なく直射日光に晒されやすいため、帽子や日焼け止め、十分な飲料水の携行をおすすめします。定期フェリーは運航していますが、帰りの便は時間帯によって本数が限られる場合があるため、往復の時刻表を事前に確認しておくと安心です。
◆ Kuala Langat(クアララガット)
(4) Mah Meri Cultural Village(マメリ・カルチュラル・ビレッジ)

Photo by: Malaysia.travel

Photo by: Mah Meri Cultural Village
所在地:Kampung Orang Asli Sungai Bumbun 42960 Pulau Carey, Kuala Langat Selangor
ケアリー島に定住する先住民族マ・メリ族(Mah Meri)の文化を紹介する施設で、木彫り工芸や仮面舞踊などの伝統芸能を体験できるスポットです。マ・メリ族はマレー半島に暮らす先住民族コミュニティ(Orang Asli)の一つに分類され、精緻な木彫りや仮面工芸に定評があります。施設内では職人による制作工程の見学や小規模ギャラリーの鑑賞が可能で、伝統家屋や儀礼空間を通じて民族文化を知ることができます。
💡豆知識:
施設は通年開放されていますが、特に見応えがあるのは毎年3〜4月頃に行われる祭礼時期です。祖先の霊を讃える「Hari Moyang(祖先の日)」や、祈祷と海の浄化儀式「Puja Pantai(海の儀式)」、伝統婚礼などが実施され、タリアン・ジョー(Tarian Jo’oh:ジャングルダンス)やタリアン・トペン(Tarian Topeng:仮面ダンス)といった伝統舞踊が披露されます。
⚠️注意事項:
祭礼や儀式を撮影する場合は撮影可否を確認しましょう。
◆ Kuala Selangor(クアラセランゴール)
(5) Kampung Kuantan Fireflies Park (クアンタン村ホタル公園)


Photo by: Selangor.travel
所在地:Kampung Kuantan Firefly Park, Jalan Rawang, 45000 Kuala Selangor
クアラセランゴールを代表する人気観光スポットで、伝統的な木製ボート(サンパン)に乗り川を進みながらマングローブ林に棲むホタルを鑑賞できるスポットです。ホタルが点滅する様子は幻想的で、デートや家族旅行の夜間レジャーとして人気です。周辺には観光船の受付施設や軽食店もあり、ホタル観賞のピークタイム(通常19:30〜20:30頃)まで快適に過ごせます。
💡豆知識:
ここで観察されるホタルは汽水域のマングローブ林に生息する種類で、地元では親しみを込めて「Kerlip-Kerlip(ケリップケリップ)」と呼ばれています。ホタルは腹部を発光させながら互いに同期して光を点滅させるため、単なる明滅ではなく光を用いたコミュニケーション行動と考えられています。また、日本では馴染みの少ないマングローブ林の観察も同時に楽しめますね。
⚠️注意事項:
ホタルは光や騒音に敏感なため、観賞中のフラッシュ撮影や強いライトの使用は禁止されています。また、周辺は湿地のため足元がぬかるむ場合があり、運動靴やゴム底の靴でお越しください。
(6) Sky Mirror (スカイミラー / Sasaran Beach)


Photo by: Selangor.travel
所在地:Sky mirror, Jeti Pekan Lama, Jalan Sultan Mahmud, Kuala Selangor
干潮時に沖合に現れる砂洲にボートで渡り、空と地面が鏡のように反射する光景を撮影できるスポットです。この砂洲は月に数日間だけ姿を現し、特に太陰暦の1日と15日の前後(それぞれ前後4日)に訪問しやすくなります。条件が揃うと、ボリビアのウユニ塩湖に似た写真が撮影できることから「マレーシアのウユニ塩湖」と称され、フォトジェニックな写真が撮影できることから人気が高まっています。旅行会社やツアーによる事前予約制の催行が一般的です。
💡豆知識:
砂洲は満潮になると完全に海に沈むため、訪問には潮位表の確認が不可欠です。鏡面のような反射効果は水面が静かで風が弱い日に特に出やすいと言われています。
⚠️注意事項:
砂洲には日陰がないため、帽子、日焼け止め、サングラス、水分の携行をおすすめします。またスマートフォンやカメラは水に触れやすいため、防水ケースがあると安心です。
◆ Sabak Bernam(サバ・ベルナム)
(7) Sekinchan Paddy Field(セキンチャン稲田地帯)

Photo by: Selangor.travel
所在地:Jalan Parit 6, Sekinchan 45400, Selangor
セランゴール州北部に広がる稲作地帯で、季節によって水田の色が変わり様々な景色が楽しめる地域です。マレーシア有数の米どころとして知られており、機械化された効率的な農業が行われているエリアでもあります。水田の間を農耕車が行き交う田園風景は、クアラルンプール等の都市部とは異なるのんびりとした時間を感じられます。周辺には展望台や米の直売所、景色が楽しめるカフェ等もあり、クアラルンプールからの日帰りドライブ先としても人気です。
💡豆知識:
セキンチャンの稲作は年2回のサイクルで、播種は3〜4月頃と8〜9月頃、収穫は5〜6月頃と11〜12月頃に行われます。時期によって水田は青々とした緑、黄金色、水面の反射など全く違う表情を見せます。
⚠️注意事項:
農耕地帯のため、車両や農機の妨げにならないよう道路での停車や写真撮影には配慮が必要です。
◆ Sepang(セパン)
(8) Golden Palm Tree Sepang (ゴールデン・パームツリー・セパン)


Photo by: Selangor.travel
所在地:67, Jalan Pantai, Kg Bagan Lalang, 43950 Sungai Pelek, Sepang, Selangor
海上に建てられた水上ヴィラを中心とした5つ星リゾートで、南国らしい景観と落ち着いた環境が魅力です。ヴィラはヤシの葉の形状に広がるように配置されており、航空写真でも映える独特のデザインとして知られています。施設内にはプールやレストラン、スパなどが揃っており、クアラルンプール国際空港から約33km、クアラルンプール市内中心部から約80kmの海沿いに位置するため、静かにゆったりと過ごされたい方に最適です。
💡豆知識:
ヤシの葉型に広がる特徴的な形の水上ヴィラは、クアラルンプール国際空港への着陸前に飛行機の窓から見えることがあります。マレーシアにいらっしゃる際は、ぜひ探してみてください。
⚠️注意事項:
周辺には大型商業施設が少ないため、滞在中の飲食やアクティビティはリゾート内利用が中心となります。夜間は店舗の選択肢がさらに限られるため、事前に必要なものを揃えておくと安心です。
(9) Sepang International Circuit – National Automobile Museum (セパン国際サーキット/国立自動車博物館)


Photo by: Selangor.travel
所在地:PETRONAS Sepang International Circuit, Jalan Pekeliling, Sepang F1 Circuit, 64000 Sepang, Selangor
セパン国際サーキットの敷地内に位置する国立自動車博物館は、マレーシア国産車の発展や自動車文化について学べる施設です。マレーシア産業の育成を重視したマハティール・モハマド元首相の構想から誕生したもので、館内には国産車モデルや要人使用車、クラシックカーなどが展示されています。20台以上の車両に加えてオートバイも数台展示されており、自動車産業の歴史や技術の変化に触れることができます。クアラルンプール国際空港(KLIA)からはタクシーやシャトルバスで約20分とアクセスも良好です。
💡豆知識:
セパン国際サーキットはF1マレーシアGPを開催するため1999年に建設されました。以後も国際シリーズ戦や特別戦が行われ、東南アジアの高温多湿な気候やスコールにより、ドライバーにとって過酷なコンディションとなることでも知られています。
⚠️注意事項:
レースイベント開催日には周辺道路が混雑します。サーキット内エリアは立入範囲が区分されているため、館内案内に従いましょう。
(10) HL Dragon Fruit Eco Farm × HL Restaurant & Café(HLドラゴンフルーツ・エコファーム)

Photo by: Selangor.travel

Photo by: Vulcan Post
所在地:Lot 7608, Jalan Besar Batu Satu, Kampung Baharu Sepang, 43900 Sepang
クアラルンプール国際空港や国際サーキットで知られるセパンは、実はドラゴンフルーツの生産地としても有名です。その中でも巨大なドラゴンフルーツ型の建造物が目印の「HL Dragon Fruit Eco Farm」は、2023年に”世界最大のドラゴンフルーツ型建造物”としてギネス世界記録にも認定された農園です。農園では苗の植え付けや収穫の体験に加え、夜に咲く花の受粉を手伝うプログラムなども実施されています。収穫されたドラゴンフルーツは併設の直売所で購入でき、新鮮な味を楽しめます。
農園にはカフェも併設されており、ドラゴンフルーツを使ったジュースやスイーツ、料理なども提供されています。空港からもアクセスしやすく、気軽に立ち寄れるスポットです。
💡豆知識:
ドラゴンフルーツは「ピタヤ」とも呼ばれ、赤肉種・白肉種・パープル系など複数の品種があります。近年は生食だけでなく、スムージーや焼き菓子など加工品の需要も高まっています。
⚠️注意事項:
農園の生育状況や体験プログラムの実施状況は時期や天候によって変わるため、訪問前に最新情報を確認いただくと安心です。
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クアラルンプールに近いセランゴール州の都市部は観光でも訪れられることが多いですが、郊外にも多様な魅力が広がっています。本稿で取り上げたスポット以外にも、目的や興味に応じた訪問先が数多くありますので、マレーシアご訪問の際の参考になれば幸いです。
次月は、世界遺産地区ジョージタウンを擁し、日本人の間でも観光先や留学先、移住先として人気の高い「ペナン州」の魅力とおすすめ訪問先をご紹介いたします。
2. NTA MSBC活動レポート : 東南アジア最大規模の戦争博物館『Penang War Museum』訪問レポート
今月は、ジョージタウンやビーチリゾートで知られるペナン州の中でも、少し異なる側面に焦点を当てます。美食と観光都市のイメージが強いペナンですが、島の南部には第二次世界大戦期の戦争史や占領期の痕跡をそのまま残した戦跡が現存しています。
その代表が、英国統治期に建設された沿岸要塞を活用した「Penang War Museum」です。軍事施設の構造や地下トンネル、弾薬庫、監視塔などが現地に残されており、展示を眺めるだけではなく、実際に歩きながら歴史に触れることができる貴重なスポットです。
本記事では、実際に施設を訪れたスタッフの体験とともに、その見どころをご紹介します。
📍 今回ご紹介する場所:
Penang War Museum (マレーシア・ペナン州)

ペナン島南部の丘陵地帯に残された旧英国軍の沿岸要塞を活用した「Penang War Museum(ペナン戦争博物館)」は、第二次世界大戦期の戦争史と占領期の歴史を伝える戦跡として公開されています。美食や世界遺産建築で知られるペナン島の中でも珍しい歴史施設で、当時の軍事空間を実際に歩きながら学べる点が大きな特徴です。
施設は1930年代に英国軍が防衛拠点として建設したもので、太平洋戦争中には日本軍の侵攻によって陥落し、その後は占領期の軍事施設として転用されました。戦後しばらく放置されたのちに保存と公開が進められ、東南アジアに残る戦跡としては保存状態が良好な部類とされています。
【1】 見学エリアと展示内容
敷地は約19エーカー(約7.8ヘクタール)と広く、斜面に沿って施設が展開しています。入口から進むと床に赤い矢印で順路が示されており、展示パネルは英語で概要が説明されています。


地上部分には兵舎、司令室、警備塔、弾薬庫などが点在し、上部の監視塔からは周辺の海域を広く見渡すことができます。英国統治下で敷かれた石畳の路面も残っており、約100年が経過した現在でも良好な状態です。



敷地内には複数の地下トンネルや緊急脱出口も残されており、懐中電灯を使って進むことができます。狭い通路や湿度の高い空間を通り抜ける体験は、展示では得られない臨場感がありました。
また占領期には拘束や尋問が行われたとされ、壁面に残る弾痕や処刑装置の台座など、戦時の痕跡も現地に残されています。




【2】 入場料(参考)
| 大人 | 子供(12歳未満) | |
| マレーシア人 | RM22 (約869円) | RM12(約468円) |
| 外国人 | RM38(約1,484円) | RM20(約781円) |
※ 料金は時期によって変更の可能性あり
※ 5歳未満は無料
(換算レート:1RM = 39.06円(2026年1月15日現在)
【3】 訪問を通じて感じたこと
Penang War Museumは、観光地としてのペナンとは異なり、暗い歴史の側面に触れられる場所でした。日本でも第二次世界大戦に関する戦争史や平和学習について学ぶ機会はありましたが、東南アジアにおける戦争の歴史に向き合うことで、より広い視点で当時について考えるきっかけとなりました。
ペナンを訪れる際には、世界遺産地区やビーチとは違うもうひとつのペナンに触れる機会として、ぜひ足を運んでみてください。
当社では、企業様・教育機関様・留学エージェント様向けに、マレーシア現地ならではの体験型プログラムの情報提供・カスタマイズ等も承っております。
「おすすめのアクティビティを知りたい」「研修目的・学習目的に合わせてアレンジしたい」 などございましたら、お気軽にご相談ください。
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