日旅マレーシア ソリューションビジネスセンター 月刊レター【Vol.18】

月刊レポート

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皆様、こんにちは。
日旅マレーシア ソリューションビジネスセンター(以下、NTA MSBC)です。

毎月弊センターより、マレーシア現地最新情報や、NTA MSBCでの取り組みについてご紹介いたします。

NTA MSBCでは何ができる?その18:食品市場調査(うどん)

マレーシアでは、華人・インド系をはじめとする多様な食文化の影響を受け、小麦粉を使った麺料理も幅広く浸透しています。ビーフンやクイティオといった米粉麺が主流である一方、卵麺や油揚げ麺など、地域色豊かな小麦麺も一般に親しまれています。

こうした背景の中、日本の「うどん」もまた、近年では現地における和食人気の高まりとともに、着実に認知を広げつつあります。特に、卵や動物性原料を使わないシンプルな製法や、やわらかい食感が宗教的・嗜好的にも受け入れられやすく、うどん専門店の進出や茹で麺の小売展開など、マーケット拡大の兆しが見られます。

本レポートでは、マレーシアにおけるうどん市場の動向について、現地の流通状況や消費者ニーズを踏まえてご紹介いたします。商品開発や販路検討の一助となれば幸いです。

マレーシアをはじめとする東南アジア市場への進出をご検討中の企業様は、ぜひお気軽に当社までご相談くださいませ。

↓↓ 実例はこちら

今週の特集「食品市場調査(うどん)」

~ マレーシアで売れるための品目別マーケティング ~
うどん

マレーシアは熱帯気候に属し小麦栽培に適さないため、アジアで主食として広く栽培されるコメ粉を使った中国由来のビーフン(米粉)やクイティオ(粿條)などの麺類が主に食べられています。

小麦及び小麦粉は輸入となりますが、食習慣としての小麦粉を使った料理が華人やインド系、そして宗主国であった英国人によって持ち込まれるようになったようです。そうした小麦粉を使った麺類も一部では現地化して国民の多くが日常的に食べる料理となって今日に至っています。 うどんに対応するような小麦粉を使った麺類の多くは華人が直接、もしくは近隣諸国経由で持ち込んだと思われますが、広い中国故に出身ごとの特徴がみられます。

写真は福建省のイエローミー(卵麺)と呼ばれる茹で麺。小麦粉を卵で練って作ります。太さはやちゃんぽん麺に似ており、その名の通りホッケンミー(福建麺、写真下)に使われます。

写真下はマレー版焼きそばであるミーゴレン。インド系ムスリムが持ち込んだと言われており、インドネシアでもよく食べられています。イエローミー(卵麺)を使ったものが一般的ですが、インスタントラーメンの乾麺を使うバージョンもあります。

写真下は写真下はイーミー(伊麺)。イエローミーと同様に卵麺ですが、油で揚げて保存できるようになっています。

卵を練りこんだ麺には製法や太さが異なるものがあり、写真下は広東省で叉焼雲呑麺(写真下はマレーシアで好まれる汁の無いドライタイプ)に用いられる細い生麺です。

写真下は客家人が持ち込んだパンミー(板麺)の生麺。分厚いきし麺状のものから稲庭うどん様のものまで様々。注文を受けてからパスタマシーンを使って生めんから作ることが多く、クセがなくコシもあっていちばん日本のうどんやきしめんに近いです。

■ 日本式のうどんはウケるか?

マレーシアでは日本への関心、好感度が高く、日本食文化に対する関心もヘルシーなイメージと重なって高い水準を維持しており、日本食レストランは増え続けています。 日本食レストランのユーザーが増えることに伴い、和食の代表的メニューとしてうどんをメニューに載せるレストランは多く、知名度が高まっており、最近ではうどん専門店も出店するようになっています。

小麦粉と水と塩だけを使い、パスタや中華麺のように卵を使わないうどんは宗教的な制約に引っ掛かりにくく、ベジタリアンやビーガンにも受け入れられやすい食材となっており、一般のマレーシア人が利用するスーパーマーケットでも調理しやすい茹で麺を取り扱うようになっています。

写真下はスーパーで売られているうどんの茹で麺。日本のほか中国、韓国からの輸入品があり国産も出ています。スープがついていない分、価格は安く、2リンギ程度からとなっています。

ただ一般で売られている茹で麺にはスープが付いていないのが普通で、説明書きにも「好みのスープやソースを使う」などと書かれていたりします。茹でうどんに和風だしスープが付いていないのは、価格を下げる意味もあると思われますが、だしの味に対する好みが分かれることもあるようです。和風だしはさっぱりしているので、こってりした味やハッキリした味、辛い味を好むマレーシア人には物足りなく感じられるようです。

マレーシアで売られている茹でうどんは福岡などで好まれるような柔らかい麺です。マレーシアの他の小麦麺にはないふわふわした歯ざわりであり、それもうどん人気の理由の一つであるかもしれません。そうであればあっさりした和風だしにこだわる必要はないのかもしれませんし、激辛うどんのような新アイテムなど可能性があるかもしれません。

 

NTA MSBC活動レポート:JACTIM(マレーシア日本人商工会議所)流通サービス部会でのサービス紹介

2025年5月21日に開催されたJACTIM(マレーシア日本人商工会議所)5月流通サービス部会において、当社事業紹介を行わせていただきました。併せて、マレーシアに拠点を持つ日系企業様が手頃かつ安価に導入できる危機管理サービスについてもご紹介させていただきました。

【当日の紹介内容】
1. 事業紹介
2. 海外現地法人が抱える危機管理のお困り事
3. 短期出張者向け危機管理サービス「出張110番」のご紹介

マレーシアに進出する日系企業の中には、駐在員の短期出張時における安全配慮義務の履行が十分でないケースも見受けられます。当社では、こうした課題に対し、実地での危機管理体制構築支援やコンサルティング、ソリューションの提供を行っております。

▶ 当日ご紹介した「出張110番」について

短期出張者支援サービス「出張110番」のご案内

「まずは話だけでも聞いてみたい」「自社の危機管理体制について相談したい」などございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。マレーシアにおける皆様の安全配慮・BCP強化を全力でサポートさせていただきます。

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