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皆様、こんにちは。
日旅マレーシア ソリューションビジネスセンター(以下、NTA MSBC)です。
毎月弊センターより、マレーシア現地最新情報や、NTA MSBCでの取り組みについてご紹介いたします。
NTA MSBCでは何ができる?その7:食品市場調査(わさび)
新規事業進出において、やはり現地の生の動向調査分析は必須条件です。NTA MSBCなら、ご希望に沿った分析+αもご提供できます!!
マレーシア含む東南アジアに関する案件にご興味をお持ちの方は、お気軽にご連絡ください。
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■わさび流通の現状
マレーシアで使用されているわさびは、高級寿司屋や日本食レストランを除くと粉わさびが圧倒的大多数であり、そうしたこともあってかわさびが植物の根からとれたものだということを知らない人も少なくないようです。
業務用には粉わさびが売られており、小売用には日本と同様な小パックやチューブに入った練わさびが、日系スーパー&食料品店や高級スーパーの日本食材コーナーに置かれています。
わさびの鼻に抜ける辛さには慣れない人も多いためか、寿司店でも本格的な高級店以外では抜いている場合が多く、刺身のように各自で添えてある練わさびを付けて食べることになります。
持ち帰り用のパック寿司では、日本のように小袋に入った練わさびが添えてあるものもありますが、まったく入っておらず別売りになっているものも少なくないようです。
ちなみに生のわさびは、ECサイトでも売られていますが、100グラム180リンギ(4,860円)程度と非常に高価なものになっています。
■わさび味のスナックが普及の後押し?
わさび味はその独特な香りや辛さのため、新製品発売に向けて新たなフレーバーを絶えず求めているスナック・メーカーなどから注目されており、実際、わさび味のスナックの種類は増える傾向にあります。
(写真下は順にグリーンピースとポップコーン)
ファストフードなどでもわさび風味のソースを用意しているところが増えています。マレーシアで展開する韓国風アメリカンドッグ「ハットグ」チェーン「Chunz」では、わさびマヨソースが一番人気だそうです。(写真下)
最近オープンした「ドン・キホーテ」の海外店舗「情熱 by DonDon Donki」2号店では、わさびにフィーチャーした特設スナックコーナー(写真下)を設けていますが、これもマレーシアにおける「わさび人気」の象徴といえそうです。
2018年のマレーシア人消費者を対象とした某アンケート調査によると、「食べたことがある日本の調味料は?」との設問で、「わさび」との回答は「醤油」の82%に次ぐ80%に上り、味噌(69%)を上回りました。
多くの一般のマレーシア人にとって、日本食レストランにおける刺身や寿司よりも、上記のようなスナックなどの「わさび風味」が身近であり、自身のわさび体験になっている可能性があると思われます。
わさびを直接のかたちで使う生わさびや練わさびの市場は、現時点ではかなり限定的だと思われますので、上記のようにスナックメーカーやファストフードチェーンを対象としたBtoBに注力して売り込むことは一つの選択肢だと考えられます。
■どの層をターゲットとするか?
マレーシア人口の約7割を占めるマレー系はイスラム教徒であるため、アルコールや豚由来の成分が入っている食品は御法度となっています。
純粋なわさびだけを使っているのであれば、粉わさびや練わさびのような加工品であってもこうした禁忌の成分は入っていないと思われますが、マレー系の人たちに安心して買ってもらうためにはハラル(イスラムの戒律に則った)認証を取得する方が望ましいです。
一方、ハラル認証取得にはコストや維持費がかかるので、人口の23%を占める華人のみをターゲットする場合には不要ですので、この辺りは戦略的に考える必要があります。
NTA MSBC活動レポート:営業支援(現地対応)
先日お伺いした営業先で、マレーシア現地での契約ができないから止む無く契約を見送った・・・というお言葉を聞きました。
現地で出来る対応は限定的かもしれませんが、当地にいるからこそできるお客様対応や契約手続きのサポート等ございます。
些細な点でもお気軽にお問い合わせください。