日旅マレーシア ソリューションビジネスセンター 月刊レター【Vol.27】

月刊レポート

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皆様、こんにちは。
日旅マレーシア ソリューションビジネスセンター(以下、NTA MSBC)です。

毎月弊センターより、マレーシア現地最新情報や、NTA MSBCでの取り組みについてご紹介いたします。

1. NTA MSBCでは何ができる?その27:現地事情調査:各州の特徴と魅力発信【ペナン州編②】

マレーシアは大型観光キャンペーン「Visit Malaysia 2026」を掲げ、アジアにおける観光・教育拠点としての国際的な注目度が高まっています。

その中でも、マレーシア北西部に位置するペナン州は、歴史、多文化、美食、リゾートといった複数の魅力を併せ持つ、同国を代表する観光地です。

前回のレポートでは、世界遺産地区として広く知られるジョージタウンを有するペナン島(Pulau Pinang)のおすすめスポットについてご紹介しました。

今月のレポートでは、マレー半島側のスブラン・プライ(Seberang Perai)に焦点をあて、その特色と、訪問時にぜひ注目していただきたいポイントを深掘りしてご紹介します。

今月の特集 「現地事情調査:各州の特徴と魅力発信【ペナン州編②】」

■ 地域の基本構造を知る

ペナン州は、マレー半島北西部に位置するマレーシア有数の湾岸州であり、
・ペナン島(Pulau Pinang)(写真左側)
・マレー半島側のスブラン・プライ(Seberang Perai)(写真右側)
の2地域から構成されています。

一般的に「ペナン」と聞くと、多くの人がジョージタウンのあるペナン島を思い浮かべるのではないでしょうか。世界遺産の街並みやビーチリゾート、グルメなどでよく知られているため、日本人の間でもペナン島の知名度は比較的高いといえます。

しかし実際には、ペナン州の大部分を占めているのは、マレー半島側に広がるスブラン・プライです。州の面積の約8割は半島側にあたり、人口も州全体の約半数以上が半島側に居住しており、ペナン島と並ぶもう一つの都市圏として発展してきました。

◎ 北マレーシア有数の工業集積地
スブラン・プライは、ペナン州における製造業の重要拠点でもあります。特にペライ(Perai)地区を中心とした工業エリアには、電子・電気産業、精密機器、医療機器関連企業などが集積しており、ペナン州経済の基盤を支えています。

また近年では、ブキット・ミニャック(Bukit Minyak)やバトゥ・カワン(Batu Kawan)といった工業団地の開発も進んでおり、国内外企業の進出が続いています。こうした産業基盤は、1970年代以降にペナン州が推進してきた工業化政策の延長線上にあり、現在も州経済の重要な柱となっています。

◎ 北マレー半島の交通・物流ハブ
地理的に見ると、スブラン・プライは北マレー半島の交通の要衝にも位置しています。南北高速道路(North-South Expressway)が通過するほか、マレーシア鉄道(KTM)の主要駅であるバターワース(Butterworth)駅もこの地域にあります。高速鉄道ETSを利用すれば、クアラルンプールやイポー方面とも比較的スムーズにアクセスが可能です。

また、ペナン島とは2本のペナン大橋によって接続されており、島と半島の移動が日常的に行われています。こうした交通インフラの整備により、スブラン・プライは物流・人流の結節点として機能しています。

◎ ペナンのベッドタウン
観光地として知られるペナン島に対し、スブラン・プライは住宅地や大型ショッピングモール、教育機関が多く集まる生活エリアとして機能しています。実際に州内の多くの住民が半島側に居住し、ペナン大橋を渡って島内のオフィスや工業地帯へ通勤するケースも少なくありません。

また近年では、バトゥ・カワン地区を中心に都市開発が進み、商業施設や住宅エリアなどの整備も進んでいます。観光の中心地として知られるペナン島に対し、スブラン・プライは州全体の暮らしと産業を支える地域として発展を続けています。

■ おすすめ観光先・訪問先5選【Seberang Perai編】

観光地として知られるペナン島に比べると、スブラン・プライは産業都市・ベッドタウンとして発展してきた地域ですが、ローカル文化や自然を感じられるスポットも点在しています。ここでは、スブラン・プライで訪れることができるおすすめスポットをご紹介します。

(1) Penang Bird Park(ペナン・バードパーク)


Photo by: mypenang.gov.my

所在地:45, Lintang Kurau 7, Chai Leng Park, 13700 Perai, Penang

ペナン・バードパークは、1988年に開業したマレーシア発の本格的なバードパークで、スブラン・プライを代表する観光施設のひとつです。園内には約300種類以上、3,000羽を超える鳥類が飼育されており、熱帯地域の大型鳥類や希少種を間近で観察することができます。

園内は自然環境を活かした造りとなっており、広い放し飼いエリアではフラミンゴ、ホーンビル、オウムなどが自由に飛び交う様子を見ることができます。熱帯植物も多く植えられており、都市部にありながら公園のような雰囲気を楽しめる施設となっています。

💡豆知識:
ペナン・バードパークは、スブラン・プライの工業都市エリアに位置しており、周囲には工業団地や商業施設がみられます。都市部の中にある自然スポットとして、地元の家族連れにも人気があります。

⚠️注意事項:
・屋外施設のため日中は高温多湿となります。帽子や水分補給などの熱中症対策が必要です。
・鳥類を驚かせる大きな音や急な動きは控えることが推奨されます。
・園内では蚊などの虫が多い場合があるため、虫よけ対策を行うと安心です。

(2) Butterworth Art Walk(バターワース アートウォーク)


Photo by: mypenang.gov.my

所在地:1, Lorong Bagan Luar 1, Bagan Luar, 12000 Butterworth, Pulau Pinang

Butterworth Art Walkは、バターワース旧市街の再生プロジェクトの一環として整備された壁画アートエリアです。歴史あるショップハウスの壁面を利用したアート作品が点在しており、ペナン島ジョージタウンのストリートアートと並び、近年注目を集めているフォトスポットとなっています。

壁画は地元アーティストや海外アーティストによって制作されており、この地域の文化や生活をテーマにした作品が多く見られます。比較的小さなエリアに集中しているため、徒歩でゆっくり巡ることができます。

💡豆知識:
Butterworthはペナン島の対岸に位置する交通拠点で、KTM鉄道やフェリーターミナルが集まる港町として発展してきました。近年は街区再生によりカフェやアートスペースも増えつつあります。

⚠️注意事項:
・観光地化されたジョージタウンと比べると人通りが少ない場所もあるため、夜間の単独行動には注意が必要です。
・周辺道路は車両交通が多く、歩行時はバイクや車の通行に注意してください。

(3) Design Village Outlet Mall(デザイン・ビレッジ・アウトレット)


Photo by: Design Village

所在地:733, Jalan Cassia Barat 2, Bandar Cassia, 14110 Simpang Ampat, Pulau Pinang

Design Village Outlet Mallは、スブラン・プライ南部のバトゥ・カワン(Batu Kawan)地区に位置する大型アウトレット型ショッピングモールです。2016年に開業し、北マレーシア最大級のアウトレット施設として知られています。

施設は低層オープンモール形式で、広い敷地内にブランドショップやレストラン、カフェなどがゆったりと配置されています。Adidas、Nike、Coach、Michael Kors、Pumaなどの国際ブランドを中心に多数の店舗が出店しており、週末にはペナン島側からも多くの買い物客が訪れます。

💡豆知識:
周辺のバトゥ・カワン地区は近年急速に都市開発が進んでいるエリアで、工業団地、住宅開発、商業施設などが整備され、ペナン州の新しい都市拠点のひとつとなっています。ペナン第二大橋の開通により、ペナン島南部からのアクセスも大きく改善されました。

⚠️注意事項:
・週末や祝日は駐車場が混雑することがあります。
・敷地が広く徒歩移動が多くなるため、歩きやすい靴での訪問が推奨されます。

(4) Tow Boo Kong Temple(斗母宮)

Photo by: mypenang.gov.my

所在地:894 & 896, MK14, Jalan Raja Uda, 12300 Butterworth, Pulau Pinang

Tow Boo Kong Temple(斗母宮)は、スブラン・プライ北部のバターワース地区に位置する中国系道教寺院です。福建系華人コミュニティによって建立された寺院で、鮮やかな赤色の屋根と金色の装飾が印象的な建築様式が特徴となっています。

境内には本堂のほか祈祷堂や祭壇、参拝スペースなどが配置されており、旧正月や中秋節などの中国系行事の際には、境内が多くの参拝客で賑わい、灯りや装飾によって華やかな雰囲気に包まれます。

💡豆知識:
「斗母宮」は北斗七星を司る女神「斗母元君」を祀る道教寺院で、中国南部からの移民文化の影響を強く受けています。マレーシア各地に同様の寺院が存在します。

⚠️注意事項:
・宗教施設のため、露出の多い服装は避けることが望ましいです。
・参拝客が多い時間帯には境内が混雑することがあります。
・線香の煙が多い場合があるため、体調に注意してください。

(5) Minor Basilica of St. Anne, Bukit Mertajam(聖アンナ教会)


Photo by: HARMONICO

所在地:Jln Kulim, 14000 Bukit Mertajam, Pulau Pinang

Minor Basilica of St. Anne(聖アンナ教会)は、スブラン・プライのブキット・メルタジャムに位置するカトリック教会で、マレーシア国内でも特に重要な巡礼地として知られています。19世紀後半に設立された歴史ある教会で、現在はローマ教皇庁から「Minor Basilica(小バシリカ)」の称号を授与された特別な教会となっています。

広い敷地内には旧教会と新教会の2つの建物があり、周囲には巡礼者の祈りの場や十字架の道(Stations of the Cross)などが整備されています。特に毎年7月に開催される「St. Anne’s Feast」の期間には、国内外から多くの巡礼者が訪れます。

現在の教会建築は比較的新しいものですが、敷地内には歴史的な旧教会も保存されており、静かな雰囲気の中で礼拝や祈りを行うことができます。緑に囲まれた落ち着いた環境にあり、宗教施設でありながら観光訪問先としても知られています。

💡豆知識:
St. Anne’s Feastはマレーシア最大規模のカトリック巡礼行事のひとつで、巡礼者がろうそくを持って教会周辺を歩く夜間行進(Candlelight Procession)が行われます。

⚠️注意事項:
・宗教施設のため、露出の多い服装は避けることが望ましいです。
・礼拝時間中は静粛を保ち、写真撮影などは控える配慮が必要です。

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今回のレポートでは、観光地として知られるペナン島とは異なり、より地元住民の暮らしが垣間見える半島側のペナンについてご紹介しました。
鉄道を利用しペナンを訪問される場合、半島側のバターワース駅を経由されるかと思います。そうした際、もしご興味があれば、ぜひスブラン・プライにも足を運んでいただければと思います。

本レポートが、ペナン州訪問の際の参考になれば幸いです。


2. NTA MSBC活動レポート : ヌグリ・スンビラン州の歴史を学ぶ 『Negeri Sembilan State Museum』 訪問レポート

今月は、クアラルンプールから車で約1時間の距離に位置する、ヌグリ・スンビラン州の州都・セレンバン(Seremban)にある博物館をご紹介します。首都圏近郊にありながら観光地としてはあまり知られていない地域ですが、この州には独自の文化や歴史が色濃く残されています。

そんなヌグリ・スンビラン州の背景を知るうえで欠かせない施設が、「Negeri Sembilan State Museum(ヌグリ・スンビラン州立博物館)」です。館内では州の歴史や伝統文化、王族文化などが展示されており、この地域特有の社会制度や生活について学ぶことができます。

本記事では、実際に施設を訪れたスタッフの体験とともに、その見どころをご紹介します。

📍 今回ご紹介する場所:
Negeri Sembilan State Museum (マレーシア・ヌグリ・スンビラン州)

【1】施設概要

Negeri Sembilan State Museumは、ヌグリ・スンビラン州の歴史と文化に関する展示が中心の州立博物館で、州都セレンバンの高速道路インターチェンジを降りてすぐの場所に位置しています。同州はインドネシア・スマトラ島のミナンカバウ文化の影響を強く受けていることで知られており、特徴的な反り上がった屋根を持つ伝統建築や、女性側の血統を重視する母系慣習(Adat Perpatih)など、マレーシア国内でも独特の社会文化を有する地域です。
博物館の建物自体も、こうしたミナンカバウ様式を想起させる外観となっており、州の文化を象徴する建築のひとつとなっています。

【2】見学エリアと展示内容

入口で名前を記入し入場料を支払うと、1階・2階の展示エリアおよび屋外展示を自由に見学いただけます。

館内の展示は、主にヌグリ・スンビラン州の歴史、王室制度、伝統文化などのテーマごとに構成されています。展示パネルや資料はマレー語と英語の併記が多いですが、一部展示はマレー語のみの説明となっているため、翻訳アプリなどを利用しながら読み進めていただくと、より内容を理解いただけるかと思います。

↑同州で古くから使用されていた武器の展示

↑英国統治時代に関する展示

↑日本統治時代に関する展示

↑2階では、同州の地理や古代の発掘物などに関する展示を見ることができます

また屋外には、ミナンカバウ文化の影響を受けた伝統家屋が展示されており、実際に内部へ入って見学することも可能です。

↑伝統的な結婚式会場の展示

↑伝統的な寝室

【3】入場料(参考)

大人 学生(6歳~17歳)
マレーシア人 RM6(約242円) RM1(約40円)
外国人 RM10(約404円) RM10(約404円)

※ 料金は時期によって変更の可能性があります
※ 6歳未満の子ども、障がい者、高齢者は無料
(換算レート:RM1 = 40.44円(2026年3月15日現在)

【4】訪問を通じて感じたこと
セレンバンはクアラルンプールから車で約1時間、マレーシア鉄道(KTM)を利用し約1時間半でアクセスできる都市ですが、マラッカやイポーほど観光地化はされておらず、マレーシアの方の日常の暮らしを垣間見ることができる地域でもあります。

ヌグリ・スンビラン州(特に州都セレンバン)を訪れるにあたって、まず州の概要や歴史、文化的背景をしっかり理解しておくことで、その後の街歩きや滞在がより楽しいものになりました。特に、同州に色濃く残るミナンカバウ文化や母系社会の慣習であるAdat Perpatihは、他の地域では見られない特徴として非常に興味深く感じました。

クアラルンプール周辺を訪れる機会が多い方でも、この地域の歴史や文化に触れる機会はそれほど多くないかもしれません。都会的なクアラルンプールとはまた異なるマレーシアの一面を知ることができる場所として、機会があればぜひ訪れてみていただければと思います。


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