日旅マレーシア ソリューションビジネスセンター 月刊レター【Vol.28】

月刊レポート
City Center in Melaka

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皆様、こんにちは。
日旅マレーシア ソリューションビジネスセンター(以下、NTA MSBC)です。

毎月弊センターより、マレーシア現地最新情報や、NTA MSBCでの取り組みについてご紹介いたします。

1. NTA MSBCでは何ができる?その28:現地事情調査:各州の特徴と魅力発信【マラッカ州編】

マレーシアは大型観光キャンペーン「Visit Malaysia 2026」を掲げ、アジアにおける観光・教育拠点としての国際的な注目を集めています。

今回ご紹介するのは、世界中から多くの観光客が訪れるマレーシア屈指の名所、マラッカ州(Melaka)です。

マラッカは15世紀に成立したマラッカ王国を起源とする都市であり、東西交易の要衝として長く栄えてきました。マラッカ海峡を行き交う交易船の中継地として発展したマラッカには、マレー、中国、インド、そしてヨーロッパの文化が見られます。

本レポートでは、マラッカ州の基本的な地域構造や歴史的背景、現地ならではの特色と、訪問時にぜひ注目していただきたいポイントをご紹介いたします。

今月の特集 「現地事情調査:各州の特徴と魅力発信【マラッカ州編】」

■ 地域の基本構造を知る


出典: マレーシア政府観光局 

マラッカ州は、マレー半島西海岸南部に位置する沿岸州であり、マレーシア13州の中では比較的コンパクトな州の一つです。州都はマラッカ市(Melaka City / Bandaraya Melaka)。マラッカ海峡に面した港町として発展し、現在も州内の政治、観光、商業の中心地です。

2008年には、以前ご紹介したペナン州のジョージタウンとともに、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。15世紀のマラッカ王国時代を経て、ポルトガル、オランダ、イギリスによる統治を受けた歴史を持ち多様な文化がある場所です。
特に「オールドタウン」と呼ばれるエリアには、オランダ統治時代の面影が色濃く残っており、今もなおオランダの統治時代を感じさせる街並みが見られます。

◎ 人口・面積
・人口:約102万人(2024年12月31日)
・面積:約1,652㎢(マレーシア国土の0.5%)

州域は比較的コンパクトで、歴史地区(世界遺産地区)を中心に観光、商業、住宅機能が近距離に集約されています。都市の規模としては大都市圏のような拡散型ではなく、徒歩圏内で主要観光地を回ることができます。

◎ 民族・文化構造
中華系移民とマレー文化が融合して生まれたプラナカン(ババ・ニョニャ)文化の発祥地として知られており、旧市街のジョンカーストリート周辺ではプラナカン建築や伝統的なババ・ニョニャ料理が見られます。

また、16世紀のポルトガル統治時代の影響を受けたPortuguese Settlement(ポルトガル村)では、現在もポルトガル系住民のコミュニティが生活を続けており、マレーシア国内でも特徴的な文化を持つ地域です。

◎ 使用言語
・公用語:マレー語
・日常会話: 英語、中国語(マンダリン・福建語・広東語など)、タミル語

観光地のため、主要な観光施設や飲食店では英語が広く通じます。また、プラナカン独自の「ニョニャ・マレー(マレー語に中国語が混ざった言語)」や、ポルトガル系コミュニティでは古いポルトガル語を基にした「クレオール(Kristang)」が現在も話されています。

◎ 気候
・熱帯気候(年間平均気温:約27℃)
・年間を通じて温暖な気候です。比較的降水量が少なく、観光シーズンとしては12月中旬~3月頃が過ごしやすい時期とされています。

◎ 交通・アクセス
・首都クアラルンプール市内からは車または高速バスで約2~2.5時間
・市内観光のメインとなる旧市街エリアは比較的コンパクトにまとまっており、徒歩での移動が可能です。少し離れた場所への移動は、配車アプリGrabが広く利用されています。

◎ 経済・産業
・観光産業
・食品加工・伝統食品産業
・軽工業・電子部品製造
・石油・ガス関連施設(マラッカ海峡沿岸)
・湾岸・海上物流関連

マラッカ州の経済は主に観光業が中心。2008年のユネスコ世界遺産登録以降、旧市街を中心とした観光産業は州経済の重要な柱となり、ホテル、飲食、土産品、文化体験などの関連サービス業が発展してきました。

一方で、州内にはバトゥ・ブレンダム(Batu Berendam) や アイル・ケロー(Ayer Keroh) 周辺を中心とした工業地区も形成されており、電子部品、機械加工、食品加工などの軽工業が立地しています。規模としてはペナン州やジョホール州ほど大きくはありませんが、国内企業を中心とした製造拠点が一定数集積しています。

また、マラッカ海峡に面する地理的条件を背景に、州沿岸部には石油・ガス関連施設や港湾設備が整備されており、海上物流やエネルギー関連産業も地域経済を支える要素の一つとなっています。

◎ 小噺:マラッカの成り立ち
マラッカの歴史は、14世紀末から15世紀初頭に成立した マラッカ王国(Malacca Sultanate) に始まります。王国の創始者とされるパラメスワラ(Parameswara)はスマトラ島からこの地へ移り住み、マラッカ海峡に面した天然の良港を拠点として港町を築いたとされています。

マラッカ海峡は、インド洋と南シナ海を結ぶ海上交通の要衝です。当時すでに、中国、インド、中東、東南アジア各地を結ぶ交易航路が形成されており、マラッカはその中継港として急速に発展しました。15世紀には東南アジア有数の国際港湾都市へと成長し、港には中国、インド、アラブなど各地から商人が集まりました。こうしてマラッカは、多様な文化が交わる交易都市として繁栄していきます。

その後、この地は海上交通の要衝であったことから、1511年にポルトガル、1641年にオランダ、1824年にはイギリスの統治下に入ります。こうした時代を通じて、西洋建築やヨーロッパ文化の影響が街並みに残されていきました。

第二次世界大戦期には日本軍による占領を経験し、その後マレーシア独立を経て現在に至ります。現在のマラッカ旧市街には、マレー、中国、ヨーロッパの文化が重なり合った歴史的景観が残されており、東西交易都市として栄えた時代の面影を見ることができます。2008年にはペナン州ジョージタウンとともにユネスコ世界文化遺産に登録され、現在も世界中から観光客が訪れています。

■ おすすめ観光先・訪問先6選

マラッカ旧市街は比較的コンパクトですので、1泊2日程度の短い滞在でも主要な観光スポットは概ね回ることができます。ここでは、マラッカを訪れるなら絶対に外せないおすすめ訪問先6選を紹介します。

(1)オランダ広場周辺(スタダイス・キリスト教会)

マラッカを象徴するランドマークであるオランダ広場(Dutch Square)周辺です。広場には、オランダ統治時代に建てられた行政建築(スタダイス(Stadthuys)」、キリスト教会、時計台などが並んだマラッカを象徴するエリアです。

現在見られるサーモンピンク色の建物群はイギリス統治時代に塗り替えられたもので、建設当初は白い外壁だったといわれています。特にキリスト教会は、17世紀のプロテスタント教会としては東南アジアでも比較的古い建築のひとつです。

【キリスト教会】
営業時間:火〜土 9:00〜16:30 / 日 8:30〜13:00
入場料金:無料
※2026年3月時点


出典:マレーシア政府観光局 公式サイト

広場周辺には博物館も複数あり、スタダイス内部のマラッカ歴史民族博物館では、マラッカ王国から植民地時代、日本占領期までの歴史資料を展示しています。

【スタダイス博物館】
営業時間:9:00〜17:30(金〜日 21:00まで)
入場料金:有料
※2026年3月時点

💡豆知識
オランダ広場のスタダイスは、オランダ本国の市庁舎建築様式を模しており、東南アジア最古のオランダ植民地建築の一つとされています。

⚠️注意事項
① 広場周辺は観光客が非常に多く、週末は特に混雑します。
② 派手な装飾のトライショー(人力車)が多数走行しているため、歩行時は接触に注意が必要です。
③ 日中は日差しが強く、広場には日陰が少ないため暑さ対策が必要です。

(2)ジョンカー通り(Jonker Street)

ジョンカー通りは、マラッカ旧市街の中心で、オランダ広場から徒歩ですぐそばに位置する商店街です。中国系商人の居住区として発展した地区で、現在もショップハウスと呼ばれる伝統的な商住一体型建築が並んでいます。

日中は土産店やカフェ、骨董店、ニョニャ食器を扱う店舗などが営業しており、マラッカらしい街歩きやチェンドル、ラクサ、サテーなどのローカルフードが楽しめるエリアです。また、金・土・日の夜にはJonker Walk Night Marketが開催され、屋台料理や雑貨、ストリートパフォーマンスなどで通り全体が賑わいます。

💡豆知識
ジョンカー通りは、かつて中国系商人の富裕層が暮らしていた地域で、19世紀には「富豪の通り」と呼ばれることもありました。

⚠️注意事項
① ナイトマーケット開催時は非常に混雑します。スリなど軽犯罪に注意が必要です。
② 路地は狭く、バイクが通行することもあるため歩行時は注意してください。

(3)チェン・フーン・テン(青雲亭)寺院

1646年に建立されたマレーシア最古の中国寺院とされています。道教、儒教、仏教の神々を祀る三教融合の寺院で、境内には精緻な屋根装飾や木彫刻が残されており、中国南部の寺院建築様式が強く反映されています。「青雲亭」の名前は「青 (緑)の蓮は仏教の地に咲き、雲と雨は全ての生命を潤す」という意味を持つとのこと。

【営業時間】月曜日~日曜日:7:00~19:00
【入場料金】無料
※2026年3月時点

💡豆知識
中国福建省の商人コミュニティによって建立され、現在も福建系華人を中心に親しまれています。

⚠️注意事項
① 肌の露出が多い服装は避ける必要があります。
② 写真撮影が制限される場所もあるため、案内表示に従ってください。

(4)ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館


出典:マレーシア政府観光局 公式サイト

ジョンカー通りに位置する博物館で、19世紀に建てられたプラナカン一族の邸宅を公開した施設です。プラナカンとは中国系移民とマレー文化が融合して生まれた独特の文化を指し、館内では家具、衣服、食器などの生活用品を通して、当時の富裕なプラナカン家庭の暮らしを知ることができます。

邸宅内部の階段は金箔装飾が施された豪華な造りで、釘を使わない伝統建築技法が用いられています。

【営業時間】平日:10:00~16:15/週末:10:00~16:45(火曜休館)
【入場料金】(12歳以上)RM25(12歳以下)RM15
※2026年3月時点

💡豆知識
プラナカン文化は、マラッカからペナン、シンガポールにかけて広がりました。料理・建築・服装など独自の文化が現在も残っています。

⚠️注意事項
内部は狭いため、混雑時は入場制限が行われることがあります。

(5)マラッカリバークルーズ

クルーズに乗りながら歴史的な建築やカラフルな建物、ウォールアートなどの景観をゆっくり眺めることもできます。クルーズは約45分ほどで、朝から夜まで営業しているため、時間帯によって違った楽しみ方ができる点が魅力です。建物などをはっきりじっくり眺めたい方はお昼に、ライトアップされたロマンティックな雰囲気を楽しみたい方は夜がおすすめです。
※チケットはオンラインでも購入可能です。

【営業時間】9:00~23:30
【入場料金】(観光客大人)RM50(観光客子ども)RM45
※2026年3月時点

💡豆知識
現在のマラッカ川沿いの景観整備は、2000年代に行われた都市再開発プロジェクトの一環です。以前は物流や生活排水のための川でした。

⚠️注意事項
① 日中は非常に暑くなるため帽子や水分補給が必要です。
② スコール時は一時的に運航停止する場合があります。

(6)マラッカ海峡モスク

マラッカ海峡に浮かんでいるように見えるモスクは、マラッカの水上モスクとも呼ばれています。海の景色を楽しむことができるデッキエリアもあります。特におすすめの時間帯は夕暮れ時で、日が沈んでいく空とライトアップされたモスクは幻想的な美しさです。

【営業時間】平日:9:00~20:00/週末:9:00~10:30, 14:30~16:15, 17:30~18:30
【入場料金】無料
※2026年3月時点

💡豆知識
モスクの外観は中東建築の影響を受けたデザインで、マラッカ州政府によって2006年に建設されました。

⚠️注意事項
① 女性は肌や髪を隠す必要があるため長ズボンか長いスカート・長袖の羽織、男性は長ズボン着用がルールです。
② 水上モスクは郊外に位置しているため、移動には配車アプリ(Grab)などの利用が欠かせません。特に夜は周辺のドライバーが少なくなり、帰りの配車が難しくなる傾向があります。人通りの少ない夜道を歩くのは避けるべきですので、往路のドライバーに、あらかじめ帰りの迎えを相談(交渉)しておくことをおすすめします。

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今回のレポートでは、マレーシアでも特に長い歴史を持つ都市であるマラッカについてご紹介しました。マラッカは歴史的背景が非常に豊かな地域であり、本稿で取り上げたスポット以外にも、目的や興味に応じて訪れることのできる場所が数多くあります。また、中華とマレーの文化が融合して生まれた伝統的な「ニョニャ料理」をはじめ、チキンライスボールやチェンドルといったローカルフードも、この地域を訪れる際の楽しみの一つです。

本レポートが、皆様がマレーシア・マラッカ州を訪問される際の参考となれば幸いです。


2. NTA MSBC活動レポート:あの人気アニメでも言及?マレーシア東海岸の都市「クアンタン」訪問レポート

今月は、マレーシア東海岸の都市 Kuantan(クアンタン)をご紹介します。

クアラルンプールから車でおよそ3時間。クアンタンはパハン州の州都であり、Kuantan Port(クアンタン港)を中心に発展してきた湾岸都市です。現在も物流・産業の拠点として、マレーシア東海岸経済を支える重要な役割を担っています。

観光都市として広く知られるクアラルンプールやマラッカとは異なり、どちらかといえば落ち着いた地方都市です。都市の規模は比較的コンパクトで、ローカルな生活風景が色濃く残っている点が特徴です。

また近年では、日本の人気アニメ作品『呪術廻戦』の作中でクアンタンの名前が登場したことをきっかけに、日本のファンの間でもこの都市に関心を持つ人が増えています。

📍 今回ご紹介する場所:KUANTAN

訪問した場所①:スルタン・アフマド・シャー第1州立モスク

スルタン・アフマド・シャーの功績を称えて名付けられたモスクであり、パハン州の近代的発展に大きく貢献した同スルタンの名を冠しています。

白を基調とした明るい外観と、青系ドームが印象的な近代イスラム建築が特徴です。観光目的のモスクというよりも地方都市における実用型の宗教施設であり、イスラム教徒の日常生活に深く組み込まれた「生活密着型モスク」のため、イスラム教徒の方の日常を感じられました。

❔スルタンとは
マレーシアの州などを象徴的に統治する世襲の君主の称号を指します。日本語で言うと、「州ごとの王様」に近い意味です。

訪問した場所②:Kuantan Art Street

パハン州出身の13名のアーティストによるアートプロジェクトによって制作されたアートストリートです。このプロジェクトは2020年12月から2021年2月にかけて実施され、クアンタンの独自性や地域アイデンティティを表現した74点の壁画が描かれています。壁画は全長約500メートルにわたり、エリア一帯の壁面を彩っています。

✨見どころ!
KuantanのKuantan Art Streetは、壁画+スマホARアプリで体験が拡張される仕組みが大きな特徴でした。壁画は専用アプリと連動しており、スマートフォンをかざすことで、静止したアートが動き出し、サウンドが追加される“デジタルアート体験”へと変化します。単なる鑑賞にとどまらず、視覚的に楽しめる観光スポットとなっていました!

↑ アプリをダウンロード

↑ 翼が羽ばたく音と様子が映像化されます

訪問した場所③:Kuantan 188(クアンタン188)

マレーシア東海岸の都市・Kuantan に位置する Kuantan 188 は、その名の通り高さ188mを誇る展望タワーです。Menara Kuala Lumpur に次ぐ、マレーシア第2位の高さを持つ展望タワーとして知られています。展望デッキからは市内および周辺エリアを360度見渡すことができ、クアンタンの都市景観や河川、沿岸部まで一望できます。加えて、ロビーや館内の壁面には地元アーティストによる作品が展示されており、地域文化に触れることができる施設です。

↑タワー内、展望台内の写真

↑絵画等が飾られています。

訪問した場所④:Teluk Cempedak(テロック・チンペダク)

人気の海岸リゾート地です。南シナ海に面した白砂のビーチと熱帯林が調和する景観で知られ、地元住民や観光客の週末の行楽地として広く親しまれています。なだらかな湾状の砂浜に加え、森林を背にした岩礁地帯が広がっているのが特徴です。遊歩道を進むと、隣接するPantai Pelindung方面へ続くトレイルがあり、熱帯の植生や野生のサルなどを間近に観察することもできました!
また、水泳やサーフィン、カイトフライングなどのアクティビティも楽しめるほか、周辺では夜市の散策も可能で、ローカルグルメや雰囲気を気軽に体験することができます。

● 訪問を通じて感じたこと ●

観光地として知られるクアラルンプールやMalaccaやマラッカと比べると、クアンタンではよりローカルなマレーシアの日常の雰囲気を感じることができました。美しい海に囲まれたこの街は、都市部ほどの慌ただしさはなく、全体的にゆったりとした時間が流れている印象でした。落ち着いた環境で過ごせる点も、この都市の魅力だと思いました。

一方で、クアンタンは東海岸の湾岸都市としての役割も担っており、港を中心に重工業や資源関連物流が集まる産業拠点でもあります。こうした背景を意識して街を歩いてみると、産業都市としての一面が見えてきます。観光だけではなかなか気づきにくい、もう一つのマレーシアを知ることができる場所だと感じました。


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